赤田研究室では、教員養成という社会的役割をいただく中で、将来教員を目指すゼミ学生の方々と力を合わせて、有意義な教育活動・研究活動に取り組んでいきます。
若い学生の方々が “ 教職への意欲 ” を高めながら、 “ 将来の教育者 ” としての資質向上を図っていけるよう、明るく楽しい研究室の運営に努めます。
“ 教員になりたい ” という気持ちがさらに膨らんでいく、そのような研究室です。
ゼミ活動は大学3年生の4月よりスタート
卒業までのあっという間の2年間ですが、“豊かな学びの場”としてのゼミ活動を、メンバー全員でサポートし合いながら作り上げていきます。もちろん、ゼミ活動はキャンパスライフの一部でしかなく、学生の方々は各自で様々な専門的講義の受講、部活・サークル活動、バイトなどの多様な経験のなかで、自身の学びを深めています。
4年生の3月には卒業となります
教師としての力量形成の場は、当然のこと小・中・高等学校等の教育現場でありますが、大学での講義やゼミ活動においても「教師の魅力やその仕事の価値・意義」や「子どもにあたたかな教育的愛情を注いでいくことの大切さ」を若い学生の方々へ伝えつづけていくことで、「教師としての力量形成・資質向上」の責任の一端を担いたいと思います。教員養成のプロとしての自覚をもって学生の方々と関わり、有益な学びの時間の創出に努めます。
なお、卒業後においても、教育の営みの価値を大切に考えていく「仲間」として、親交を深めていくことが出来れば本当に嬉しく思います。お互いの人生の幸福をずっと願い続けていく研究室でありたいです。
仲間の幸福を願い続ける研究室です
ゼミ活動では「保健の授業づくり」に取り組みます
赤田研究室では、「活発で、子どもに好かれ、子どもと共に成長できる若い教師の育成」を目指して学生指導に取り組んでいます。研究活動では、教育学・教育実践学をベースに、【保健・健康教育の授業づくり・教材開発】を行いながら、教師としての実践的指導力の向上を目指してきます。
この年度は「未成年者飲酒の防止」に関する授業づくり・授業実践をしました。
これまでも「講演依頼」を数多くお寄せいただきました。健康教育・保健教育の推進に少しでもお役に立てることがあれば幸いです。
時間の限りはありますが、講演のご依頼に対しましては、なるべくお受けできるよう努力いたします(日程が合わないときはお許しください)。
以下は、小学校での「ネット依存の防止と睡眠の大切さ<睡眠学習>の講演の様子です。学校のご要望に対応しながら講演内容を組み立てていきます。学校長よりご講評をお寄せいただきました(掲載許可済)。
学校長様からのご講評
今日は、静岡大学の赤田先生が講師として来てくださり、4年生に「睡眠学習」を行ってくださいました。このHP等でも何回か述べていますが、睡眠は非常に大切です。
赤田先生も、さまざまな例を挙げていかに寝ることが大切か分かりやすく話してくださいました。睡眠を2時間増やしただけで、バスケットの選手のスリーポイントシュートの決まる確率が増えたり、走る速さの記録が伸びたりすることの説明では、「ええ!」と思わず声を漏らす子もいました。起きてから15時間後にメラトニンが出て自然に眠くなるのに、TVやゲームで脳が起きてしまい、常に昼間のような状態で眠れなくなることも分かりました。
体を動かしたり話し合ったりする場面を設けていろいろな話をしてくださったので、子どもたちも興味深く聞いていました。
そして最後は・・・。6年生の喫煙防止の講話でも披露してくださいましたね。そうです。赤田先生と言えば「歌&ギター」!睡眠の大切さが穴埋め状態になっている歌詞を、ギター演奏と共に優しい声で歌い、穴埋めのところでは子どもに言葉を言わせる、まさに「ファンミーティング学習」とでも名付けたくなる見事な手法で締めくくってくださいました。歌詞と声が、まだ頭にこだましています。赤田先生、ありがとうございました。(・・・以上・・・)
【 上記メニューの一部を以下に紹介させていただきます 】
様々な体験活動に取り組みます
学生時代の様々な体験は、将来の豊かな教育実践の創出のために不可欠なものと考えています。その年度のゼミ学生の要望を踏まえ、時間の許す範囲での体験活動を実施しています。アクティブな仲間との関わりの中で可能性や視野を広げながら、教職へのモチベーションを高め、教師としての力量形成を図っていただければ幸いです。
通学路の安全のためのボランティア活動
通学路の安全性の維持を願い、斜面上部からの落石の可能性が否定できない歩道の清掃活動を行います。路面を綺麗にすることで見通しが良くなり、落石の兆候をいち早く察知することができます。万が一の落石時の最適な回避行動が取りやすくなると考えています。
年に一度の取り組みではありますが、私たちの取り組みが、道路を利用する児童生徒の通学時の安全意識の向上や、安全な社会環境づくりに向けた主体的な実践力の向上にも寄与することができれば嬉しいです。
(2023年度はこのお二人が取り組んでくれました)
卒業論文・研究活動に取り組みます
学校での受動喫煙の防止対策の推進
当時、学校の一部で発生していた児童・生徒や教職員の受動喫煙の被害を防止するために、県下一律での「学校敷地内全面禁煙化」の実施に向けて、様々な社会活動・研究活動を進めました(健康的で安全な社会環境づくり:ヘルスプロモーションの取り組み)。
当時のゼミ生の方々には、県内の禁煙外来の調査や和歌山県での先行事例の調査など、様々な取り組みに対して献身的なご協力をいただきました。本当にありがとうございました。
放課後児童クラブ(学童保育)の開設を要望する取り組み
児童の安全確保 男女共同参画社会の実現に向けて
学童保育・放課後児童クラブ(放課後児童健全育成事業)とは、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後(いわゆる放課後)や長期休業日(夏休み等)において、小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊びや生活の場を与えて、児童の健全育成を図る事業です。この学童保育・放課後児童クラブが各地で整備されていくことは、父親母親問わず、保護者の就労の選択肢が広がることにもつながり、男女共同参画社会の実現に向けた重要な社会的インフラのひとつでもあります。
児童の健全育成、安全確保、そして男女共同参画社会の実現をさらに推し進めるため、未設置であった静岡市某地区における学童保育・放課後児童クラブの新設に向けてのサポートをしてきました。2003年からの取組みであり、当地域の友人であるSさんとご一緒させていただきました。ゼミの活動としては、今回の活動の経過を適宜確認していくことで、子どもの安全確保も願った社会的インフラ整備の方法論を、学生にも学んでいってもらう時間を設けていきました。
オンライン授業の取組み
中等保健科・保健体育科教育法Ⅰの一部において、オンライン授業(ZOOM)の取組み始めました。積極的に授業に参加していただいた受講生の皆さんには心からの感謝を申し上げます。授業では、保健科教育に関する基礎的な内容を、これまでの日本や世界のパンデミック対策や保健制度と関連付けながら学んでいきました。また、保健科教育の歴史、学習指導要領と教科書の関連、教材研究のための情報収集の手段等を扱っていきました、受講生の方々にとって、少しでも参考になる授業に成り得たとしたら、嬉しく思います。(写真については皆さんからの掲載許可をいただきました)。
語り合う時間とその時の笑顔を大切にしながらのオンライン授業でした。
NIEも進めています
健康情報や課題の収集、また教材づくりのヒントを得るために、オーソドックスな方法ではありますが「日常的に新聞にも目を通す」取り組みを授業内でも進めています。健康・安全に関する記事が新聞にはとても多いことに、多くの学生の方々が驚いていました。
専門図書(分担執筆)の出版
研究室でも取り組んでいる「保健の教科書研究」の内容が、大修館書店から出版された書籍において、分担執筆の形で掲載されました。本書の編著者は、今村修先生、植田誠治先生、岡崎勝博先生、野津有司先生、野村良和先生、森良一先生であり、著書のタイトルは『保健科教育学の探求』、赤田の分担執筆の章・節のタイトルは「実践研究の展開③ 教科書教材研究」です。ボリュームのある著書となっていますが、ご一読いただければ幸いです。
ISBN978-4-469-26892-8 定価2900円
今年も学生有志によるエッセイ集が静岡学術出版®より出版されました
講義「子どもの育ちと教育」を受講していただいた学生有志によるエッセイ集『“育ち”の記憶を紐解く わたしの成長を支えてくれるものⅡ』が、昨年度に引き続き、静岡学術出版より出版されました。幼少期から現在までの“成長の足跡”を振り返り、個性的であり普遍的でもある自分自身の”育ち”のエピソードを、大学生が「自然体の言葉」で表現しています。感謝の気持ち、愛する心、信頼、敬意、反骨、嫉妬、自信、反省、弔意、望郷、あこがれ、挑戦心・・・等々。親・教師・仲間との交流や、社会・自然との関わりにおける各自の素晴らしい経験談とその時々のこころの彩りが、今を生きる若者の瑞々しい言葉で綴られています。「子どもの育ち・成長」がとても愛おしく思えてくる、そのようなエッセイ集です。Amazonより入手可能ですので、ご一読いただければ幸いです。本書の売り上げはユニセフ支援として寄付させていただきます(著者:学生有志、編著:赤田信一)。
ISBN 978-4-86474-152-1 定価 1100円
展示会・文化施設等への訪問
平和を願う展示会が静岡県庁で開催されました。教育学部のゼミ学生の方々と当会に伺い、被爆体験者の貴重なお話、広島市立基町高等学校生の「原爆の絵」等に触れながら、全ての戦没者の方々への弔意とともに、平和な社会の実現に向けての、日々の努力の大切さについて、思いをあらたにできた時間となりました。
(展示会のパンフレットより転写)
当日は、受付の方、語り部の方々より、貴重なお話をお伺いすること出来ました。本当にありがとうございました。写真の撮影もお許しいただき、感謝申し上げます。
オープンキャンパス 特別講義 を実施しました
2019.7.27(土)の12:20~12:50の時間において、「子供の健康と幸福を願う“教育の魅力”について」をテーマとした特別講義を行いました。参加予約におきましては、150名様の方々にご登録いただきました。
講義内容の一部につきましては、「静大TV」さんが「静岡大学HP」のコンテンツのひとつとして、動画でまとめてくれましたので、よろしければご覧ください。(上記写真のスクリーンの画像等は、はめこみ合成です。)
https://sutv.shizuoka.ac.jp/video/342/2266
【講義の内容の紹介】
子供が幸福感を抱き、心の居場所と仲間を得て、毎日を健康的で楽しく過ごしていけることは、多くの教育関係者の願いでもあります。可能性にあふれる子供に対して、教師は教育的愛情を惜しみなく注いでいきますが、“褒める”“認める”“信じる”こと、“話を聴く”“心をほぐす”“共に笑い喜ぶ”こと、“深く考えさせる”“仲間と切磋琢磨させる”“いじめを許さない態度・行動を取らせる”ことなど、子供の健康と幸福を願う教師の関わりと学校改善の取組が、子供一人ひとりが本来持っている“自分らしく成長する力”を湧き立たせていきます。子供の個性に寄り添い、子供の健康と幸福を願い、子供の自己実現と社会貢献の歩みをサポートする“教育の魅力”について、健康教育の立場からお話しさせていただきました。
県内高等学校での大学体験講座でも同内容をお伝えしています
学部説明会 オープンキャンパス 高校生の感想</p3%E
2021年度には、来年度より教職に就く学生の方よる「学生の立場からの教育学部紹介」も実施されました。現役の大学生の講話に、高校生も熱心に耳を傾けてくれました。
【 当日の高校生からのご感想 】
●私は将来教員になりたいと思っていて、この講座を受けて自分が教員になったときに、実際にどのように子供と接していけばよいのか少し明確になりました。今まで自己肯定感ということに目を向けてきませんでしたが、人が前向きに健康的に生きるために、そして幸せに生きるためには、お話にあった自己肯定感はとても大切なことだと気付くことが出来て、子供の心にそれが大きくなっていくような教育的愛情を注いでいける教員になれたらいいなと思いました。また大学生の方のように、将来をイメージしながら大学の講義を積極的に受講していく(複数免許を取得する)ことで、充実した有意義な大学生活を過ごしていきたいと思いました。
詳細な各コンテンツには、
上記、“ メニュー ” の文字クリックにて
ご覧いただけます。