学生の方々からいただいた評価

【講義名】 子どもの育ちと教育

【講義の目標】 教育・子育てに関する具体的で実践的な造詣を深めることを目指した学際科目の講義。

【講義のスタイル】 「子ども」と「教師(大人)」の様々な関わりが描かれた教材映像を視聴し、その映像の中に垣間見られる子どもの育ちの豊かさや、それに関わる教育の営みの価値を、受講生のデスカッションを通しながら読み解いていく授業です。教材を通して、これまでの自分自身の育ちを振り返りつつ、これからの自分自身の教育活動や子育てのありかたを思考していきます。子どもとも関わりに興味がある方の受講を期待しています。

【寄せられた評価 (15回の講義終了後、匿名にて寄せられた文章)】

・この講義の内容はとても興味深く、教材のセレクトがとても良いと思いました。この講義のおかげで将来の子育ての仕方を真剣に考えるようになりました。

・半年間この授業に参加するのがとても楽しかったです。子どもたちの映像では、毎回涙腺が崩壊していたのですが、学ぶ場面が多く、今後子どもたちとどのように接していけばよいのかを考えることができました。私は将来、小学校の教諭を目指していますが、小学校教諭となる上で大切なことにも気付くことができました。子どもたちに愛情をもって接すること、時には口を出さず温かい気持ちを持って見守ること、何よりも子どもたちの思いや意見を大切にしてあげることなど多くのことを学ぶことができました。

・映像をもとに様々な年齢での子どもの育ちについて、自分の体験を思い出しながら受講することが出来ました。子どもの育ちがテーマではありますが、子どもたちだけでなく、それに関わる大人(親、教師など)の試行錯誤する姿にも成長が表れていて、人間は生きている間、ずっと成長し続けるのだろうなと思いました。

・静大の授業の中では数少ないハンカチが必要な授業で、子どもと関わることの良さ、もっと言うなら人と関わることの良さをたくさん気付かせてもらえる授業できた。これから生きていく上で、こんな所は取り入れていけたらいいなと思うことがたくさんあったので、とても良かったです。

・毎回違った教材について考えることができ、楽しかったです。この授業で取り上げられている教材について、普段考えたこともないことを考えされられて、良い経験となりました。自分が親になった時、少し良い親になれるようになったかもしれない、と思える授業でした。

・先生がとても丁寧な方で、自分の気持ちが引き締まりました。いつもとても気持ちよく授業を受けることができ、毎回楽しみでした。

・大学の授業ではじめて行くのが楽しみな授業でした。もっと先生の授業を受けてみたかったです。

・もっとこの授業を受けたいと思います。単位とは関係なしにもう一度受けたいと思える授業でした。

・この授業を通して、友達、両親との触れ合い方など、色々気付かされ、学ぶことができました。今すぐ急に親との接し方は変えられないけれど、少しずつ素直になれたらな、と思いました。

・心が温まる授業でした。他の講義とは違い、学業的な学びよりも、感性を刺激されるような感じて、とても満足です。

・教材映像が毎回心温まるものや考えさせられるものが多く、すごくためになる授業でした。とても楽しかったです。子どもの成長を見守れることは素晴らしいと思えて、子どもが欲しくなりました。

・私は正直子どもが苦手だし、最初は先輩からのおすすめで単に単位のためだけにこの授業を選択しました。しかし、授業が思っていたよりはるかに面白く、考えさせられるもので、履修して本当に良かったと思っています。自分の今までの人生を振り返るきっかけにもなったし、今まで「先生」に苦手意識があったのですが、この授業の先生のような考え方の方もいらっしゃるんだと感銘を受けました。

・毎回心を動かされる講義でした。大学でこういった内容を取り扱う講義は少ないため、今期、この授業を取ることができてよかったです。

・知識や理論ばかりでなく、教材映像の子どもたちや大人の様子から感動と共に教育や子育てにおいて、大切なことを考えることができてよかったです。これから子どもと関わる上で、私にとってこの授業が生きた材料になると思います。

・子どもに対して、大人はどのようなサポートが必要とされているのかを感じることができた。教師になるしろ、ならないにしろ、ここで学んだことは将来的に参考になると思った。

・子どもの可能性を信じて、それが開花されるまで待ち続ける親や教師の姿を見て、お互いの信頼関係こそ、子どもの育ちには大切なのだと思いました。

・私はこの授業が好きです。普段は、教育に関することを学んではいますが、どこが論理的なことばかりで、それはそれで大切なことではありますが、”血”の通いは感じにくいです。でもこの授業は違って、教育に”体温”の大切さを再確認させてくれました。毎回、心が表れる気持ちになりました。

・この授業は他の授業と違う面がいくつかある。他の授業は、学力を伸ばすことに重点を置いているが、この授業は、まず考えること、感じること、それを他者に伝えることで、表現力やコミュニケーション能力を高めることも大切にされていると思う。こうした授業も必要だと思う。

・たくさんの映像教材からもらったメッセージ、そして、言葉以上の力は、自分の心に前を向いて歩んでいく追い風を巻き起こしてくれました。愛、家族、子ども、歌、汗、涙、日の光、人と人とのつながり、成長・・・。テーマはそれぞれでしたが、共通して感じたことは、人の豊かな育ちとは、「一生懸命に生きている証」であるということでした。そして、この授業は、自分を見つめなおす機会にもなりました。教材に表れる子どもの育ちの様子を見て、「今、私は、こんなにも一生懸命になれているだろうか、負けていないだろうか・・」と内省することもありました。正直に最近の私は、いろいろな方向に枝分かれした道の真ん中に立っていて、一歩を踏み出すことが怖かったり、悩んだりしていました。けれど、この授業を受けると、いつも励まされるのです。一生懸命は楽しい。一生懸命は輝いている。一生懸命は必ずその先の笑顔になる。そう言われている気がしました。そして、教材からたくさんの「愛」をもらいました。人の育ちの周りには、「愛」が溢れていました。これまで、私が「育ってこられた」こと、「生きてこられた」ことも、その愛のおかげであると再確認できました。人は、愛(=教育的愛情)を食べながら、成長するのですね。それは、人を豊かにし、笑顔にし、あたたかい世界へと導いてくれるものです。人が人を育てる時、人が育つ時に最も大切なことがらのひとつを、この授業で確認できた気がします。この授業で感じた感覚を、学んだことを、自分のこれらかに生かしていきたいです。