食材の旬やその豊かさに触れる取組み

季節の食材や地域の特産の食材を、ありがたく、美味しくいただきながら、食への興味・関心を涵養するとともに、その食材を生産される方々の思いや生産地の地域的な特徴を学んでいきます。

〇 絵本の読み聞かせでも有名な「そらまめくんのベッド(なかやみわ氏:作・絵 こどものとも 以下表紙より転写)で描かれる“ そら豆 ” をいただきます。

(さやの中の白いわたが、やさしくそら豆を包んでいる様子がとても素敵です。桜の季節の後を追って訪れるそら豆の旬を、おいしく塩茹でしていただきます。)

 

〇 春の駿河湾で獲れた鯛を捌いて、“桜鯛の炊き込みご飯”としていただきます。春の彩りと美味しさを届けてくれる漁師さんに感謝です。

 

〇 春が旬といえば、浅蜊(あさり)。浜名湖の”あさり”は、大粒であり、ぷっくりとしておいしいです。「お吸い物」または「バターとワイン蒸し」にしていただきます。生産地での生育状況が早く回復することを願っています。

 

〇 梅雨も明けるころ、小さな赤いサクランボは人の心をウキウキさせてくれます。東北の佐藤錦は、本当に手間をかけられて生産されていますね。一粒一粒、おいしくいただきます。

 

〇 秋は、新米のおいしさにただただ感謝です。農家の方々の生産技術は”匠の技”そのものですよね。ありがたく、手を合わせていただきます。

  

 

〇 冬は、和風の甘味を作ります。国産の小豆のおいしさ再発見です。

( “栗もちぜんざい” をいただきます。)

 

〇 春先の旬菜のひとつ、タラの芽をいただきます。

(「春の皿には苦味を盛れ」といわれますが、春先の旬菜の特有の苦味や香りは心身に刺激を与え、冬の時期に滞った身体機能を活発化させる働きがあるといわれてきました。「苦味」のもとは植物性アルカロイドですが、食によって、体を季節的に目覚めさせる日本の食文化は素敵ですね。)

 

〇 桜の花びらが舞う頃には、稚アユが川を遡上し始めます。水面を跳ね踊る姿には、躍動感が溢れています。自然の恵みを、ありがたく、美味しくいただきます。

(「鮎はスイカや柑橘系の香りがする」といわれますが、この時期の稚アユにも、みずみずしいその香りが漂っています。生育・養殖環境によっても香りは変化しますが、“香魚”とも呼ばれる鮎は、本当に美味しく、季節を感じられる味です。)